2019/03/15 17:25
8Kスペシャルドラマ「浮世の画家」試写会が15日、東京都内で行われ、出演者の渡辺謙、広末涼子、寺田心が出席した。
本作は、カズオ・イシグロ氏の同名小説をス-パ-ハイビジョン(8K)で映像化。主人公は高名な初老の画家の小野(渡辺)。終戦から数年が過ぎた日本で、愛すべき娘(広末)や孫(寺田)の訪問を受けるなど、平和な日々を送っていた小野だが、あるとき次女の縁談が持ち上がり、そこから周囲の視線の変化に気付き始める。
葛藤を抱えた男を演じた渡辺は「悩みながら、楽しみながら撮影しました。やり終えて感じていることは“結局人生に答えはない”ということ。人によって感想が変わる摩訶不思議なドラマになったと思う」とアピ-ルした。
8Kでの撮影だったが「俳優部としてやることは(これまでと)特に変わらなかった」と渡辺。“老けメ-ク”はあえて控えめにしたといい、「ひげと白髪を少し足したぐらい。メ-クをすればするほど人間が見えなくなる。人間そのものを映さないとバレてしまう。本当に生の部分を撮っていただいた」と振り返った。
また、孫役の寺田が「謙さんはリハ-サルでも一つ一つのお芝居にすごく熱心ですごいと思った。僕もこういう俳優さんになりたい」と尊敬の念を口にすると、渡辺は「どこでも言っているんじゃないの?」と笑いながら突っ込みを入れた。
続けて「亡くなった(樹木)希林さんから『子役だと思ってお芝居をするとしっぺ返しを食らうよ』『甘やかすことなくやるのよ』と教えてもらった。(寺田)心はキャリアもあるけど、それだけでなく、俳優としての精神をしっかり持っているので、そこは僕も遠慮せずに楽しくやらせてもらいました」と明かした。
画家役でありながら、劇中で絵を描くシ-ンがなかった渡辺。「絵心があるか」と聞かれると、「全くない。一度、娘(女優の杏)に絵葉書を書いて送ったことがあるけど『これは一体何だ?』と言われたぐらい。絵を描くシ-ンがなくてよかった」と笑わせた。
ドラマはBS8Kで24日、NHK総合で30日、それぞれ午後9時から放送。
エンタメ OVO
関連記事
棚橋弘至と寺田心がそろって“男泣き” 木村佳乃「棚橋さんは女子力が高い」
【インタビュ-】『パパはわるものチャンピオン』棚橋弘至「この映画がG1優勝のモチベ-ションになりました」寺田心「試合の場面で棚橋さんが倒れたとき、心配で思わずリングに上がっちゃいました」
「西郷が次の時代に向かっていく根源的なエネルギ-を受け渡したいと思いながら演じていました」渡辺謙(島津斉彬)【「西郷どん」インタビュ-】
「篤姫と斉彬の関係には、私自身が渡辺謙さんを尊敬する気持ちが表れています」北川景子(篤姫)【「西郷どん」インタビュ-】
【芸能コラム】鈴木亮平、渡辺謙、北川景子… 視聴者を引き付ける俳優陣の熱演 「西郷どん」最新News
アクセスランキング
インタビュー・タイムマシン
注目の画像